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  • 執筆者の写真なかさま

ニート仲間がガンになったので大阪の神社まで治癒祈願をしに行った話 旅行記3

5月17日(火)

車中泊2日目を終えて目覚める。


前日よりも蒸し暑さが軽減された上、蚊も全然いなかったのでよく眠れた。

寒いということはないがさらに気温もやや下がり、涼しくて過ごしやすい。


やっぱりアウターさんが規則正しく朝7時ぐらいに「朝食の時間だ」ということでパンなどを食べ始める。自分も今日はよく眠れたので、一緒に朝食にした。


さて、2日かけ大阪の近くまでやってきていたので目的地となる石切劔箭神社は割ともう近い。


準備を済ませ8時半ぐらいには出発した。



もう5kmも進めば大阪に入るという地点まで来ていたが、大阪までの道は峠道だった。



1時間足らずで石切神社に到着。

ついにやってきた。



わざわざゆっくり来たわけだが、

今回の旅は仲間のガン治癒祈願ということで今までとは違うテーマだ。


ニー株の人間関係があってこそここに来たということになる。

今まで「なにか面白いことができたらいいな」という発想でいろんな場所に出かけていただけなのに対し、今回はニー株固有のエピソードが詰まっている。


1人だけで活動していたら発生しなかった出来事。

出発前からなんだか今後の活動のヒントになりそうな気がしていた。



なおこの神社に着いた時点では本人には何も伝えておらず、

そもそもどういう受け取り方をするかもわかっていなかった。


これで何が変わるというわけでもないが、

活動を共にしてきた仲間のためにも探検部メンバー同士集まって何かをしておきたかったんだ。


あの人が言う「孤独対策」にもつながる、人とのつながりを感じられるようなことを。





さて、神社でやることは「お百度参り」である。


元々、お百度参りってのは心願成就のため100日間毎日神社にお参りをすることを言ったらしいが、基本的には神社の入り口から拝殿まで行って戻るを100回繰り返す作法をいう。


石切神社では「百度石」と書かれた2本の石柱を100往復することで手軽にお百度参りができるということらしい。


2つの石柱の間は30mぐらいだろうか。



この神社ではお百度参りが特に病気の療養にご利益があるとされていて、やはり「がん封じ」としても有名なんだとか。



そのへんの調査や場所選びは完全にノナカシに任せたけど、

なるほど、よい場所を選んでくれる。


意味もなくやたら長い距離を歩く旅をするノナカシとしても「お百度参り」をテーマにしたものは前々からやりたいようだったので相応しい機会だ。


30mとはいっても100往復には時間もかかるので、「お百度紐」という回数カウント用のヒモが用意されているらしい。1回毎にこれを1本折る。



朝9時半ぐらいからスタート。

3人で百度石を往復、というか石柱を回り込んでは戻るという「周回」をぐるぐる回る。


結果的に所要時間はだいたい1時間ぐらいか。



平日午前なので人も少なめだったが、1時間ほど歩いている間に他の参拝客も集まってだんだん人数が増えていった。

これはちょっと人出が多くなりすぎると歩きづらくなりそう。




お百度参りってなんだか修行のような「つらい思い」を代償に心願成就をさせてくれるような概念のようにも思える。


周りの参拝客もどこか真剣な表情。身内が病気になったんだろうか。あるいは試験の合格祈願とかか。



しかしながら俺らが「つらい思いをする」なんてのはガンになった本人は全く望まないであろうことはわかるので、歩きながらもたまに雑談しつつ楽しんで歩くことにした。


景色が変わることもないのでやはり「結構長いな」という印象を受けたが、じきに100往復が完了。


わざわざこのために関東から来たんだ。

やり遂げたという感じがある。





お百度参りを終えたということでおみくじを引く。


アウターさんが「どうする?ここで大凶とか出たらw」と、

「なんてことを言うんだ」と反応するしかない発言をしていたが平常運転である。



実際、病気のことなんでちょっと緊張したが

やはり良い行いをしたおかげか運勢は大吉。


おみくじにはよく結果の通し番号が書かれているが、それもなんと「第一番 大吉」なのでもう一番いい結果と言っていいだろう!




目的は達成してこれで一安心だ。

大阪滞在は早々に終了し、帰り道で三重の伊勢神宮にも行くことになってたのでその後もしばらく移動。


夕方頃には伊勢神宮に着き、外宮、内宮という順番でお参りをした。

2人は伊勢神宮には来たことがあるらしいが俺は初めて。


がん治癒祈願もそうだが、ついでに探検部やレンタルニートの商売繁盛祈願もしていくとしよう。




伊勢神宮内部は広い。


このとき旅先の様子をニート仲間にも伝えたいと思ってたので、長期入院から復帰したばかりでしばらく外出できていないというニー株メンバーとLINEのビデオ通話をした。


いつもニコ生をすることが多いんだけど、

今回旅をしていること自体と同じく、特定の誰かに向けての行いをしていったほうがなんだか自分の中に主体性を持てるような気がする。


「様々な事情で出かけることのできない人に代わって現地の様子をお届けします」

なんてことを今までも宣言してきたが、このようなことを今後もやっていきたい。




伊勢神宮参りのあとは近くの商店街でお土産を買いに行った。



今回の旅のサブ目的。


ニート仲間との付き合いに関して家族にほとんど話すことがないというアウターさんに対し俺は「家族にお土産を買っていくこと」をオススメしていたので、定番土産の「赤福」を赤福本店で買っていったのである。


これでちょっとでも話題ができ、活動が伝わるといいな。




そして夕方、目的を達成したので舌がんになったメンバー、イチカワさんと連絡を取り

コンビニの駐車場で3人一緒にDiscord通話をした。


出発時点では「手術を迷っている」という話を聞いていただけだった。

自分としてはその手術に対して勇気づけるという目的があったのかもしれない。


↑(旅について送った文面はこんな感じだった)


本人はとても喜んでくれた様子だった。

さらに、ちょうど前日に手術の日取りを決めていて、6月中に手術をすることが決まったところだったのだそうだ。


治療に前向きになったようだし、いつも通りの様子で喋ってくれてとても安心した。


今回の旅に強く賛成してくれたノナカシも嬉しそうにしていた。

探検部としてよい行いができてホントによかったなぁ。



2日後には関東に戻ることが決まっていたので、帰りがけにその足でお守りを渡しに行くことになった。





そして夜


あとはのんびり帰るだけ。

寄り道に競輪好きのノナカシが場外車券売場に寄っていこうと提案。



競馬や競輪は俺は数回やったことはある。

アウターさんも教わりながら車券を買うことにしたらしい。


善い行いをした上に神社にお参りして運気を高めた。景気づけにやろう!

なんたって今回は人のための行いをして徳を積んでいるのだ。



・結果


全員はずれ。



おみくじでは大吉も出たし、我々の中ではこれは完全に運が来ている流れだと思われたが。

「当たったら何かうまいもんでも食おう」なんて言ったりして。



徳を積んだことの見返りに賭け事で金を求める感じが台無し感あってよい。

見事なオチがついた。




つづく

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