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  • 執筆者の写真なかさま

ニート仲間がガンになったので大阪の神社まで治癒祈願をしに行った話

更新日:2022年7月22日

ニート株式会社の取締役であるニート仲間の1人から、舌がんになったという報告を受けた。


去年から口内炎っぽいのがなかなか治らないという自覚があったが、見て見ぬ振りをしながら過ごしていたら腫瘍が悪化し、最近になって医者の診断を受けてみるとやはりガンだったとのこと。



治療の方法としては手術で舌を一部切除し、腫瘍を取り除くこと。

しかしそれには現状、舌を半分切除することになり、再建手術をしたとしてもその部分の機能は失われ、喋りが不自由になる可能性も充分あるという。


切除せずに済む放射線治療とかの話もあるが、もちろん現代での医療技術においては切除のほうが手段として安定であり、医者もそれを勧めてくるそうだ。



そんな感じの話がいつものDiscord通話会議のときに本人から通達された。(たまに発生する7人前後ぐらいの雑談兼企画会議)



本人は様々ながん治療に関するYoutube動画を見たり、いわゆる「がんサバイバー」の発信する情報を集めたりもしたが、やはり事例としてその後悪化で死亡した例などがどうしても目に入ってしまい、不安に思っている現状らしい。


その後のことが怖く、切除手術を受けるかどうか迷っているという。





ニート株式会社は現状ほとんど「コミュニティ」でしかなく、普段から対外的に商売なり何らかの企画を進行させている例はあまりない。ニートじゃない人も多い。



そんな中で今回舌がんになった人はコミュニティとしてのニー株を強く気に入っているらしく、「孤独対策」のためにニー株に参加していると言っていた。


とても印象に残っている本人の発言が、


「普通の社会人は会社とかで人間関係の摩擦で疲れたりするけど、長くニート生活していると摩擦が発生する程度の人間関係が何も無くてつまらないんですよ。それを得るためにニー株に参加してます」


というもの。


「ニート株式会社、ニートじゃない人多い問題」も噂される中、これは所属メンバーの参加理由として模範解答の1つであると以後ずっと思っている。




そんな彼は俺がたまにメンバーどうし数人で集まろうというときに、いつ呼んでも都合がつきやすい人材として頼りにしている人物。


写真を撮るのが好きなようで、外出時にやたらめったら写真や動画を撮っては活動記録を保存しているので、探検部予備メンバーとして記録係になってもらう目的で集まりに呼ぶことが今までにもあった。


本人いわく、「(やたら写真を撮るのは)これは病気みたいなもんです」と。

そういう妙な癖が活かせるニート株式会社であると理想的。


(2019年の活動開始時、東京タワーでこの写真を撮ってくれたのは当人である)



治癒祈願に大阪まで行こう


探検部の活動再開に際して、ノナカシと「車でどっか遠くまで行こう」という相談を最近ちょうどしていたところだった。


舌がんの件で何かできないかと思った我々はそこで、「がん封じ」にご利益のある神社やお寺に行き、治癒祈願をすることにしたのだった。


今までも何かと神社やお寺にお参りすることが多かった我々にとって相応しい。

歩き旅で東海道や中山道を踏破し、大昔の旅人みたいなことをしているノナカシもこの案を気に入ってくれたようだ。


病気の治癒祈願とかで人のために遠くまで旅する文化はきっと昔からあるはず。




「がん封じ寺・神社」ということで検索してみると日本各地にその手の場所は結構たくさんある。


今回、病気の治癒祈願で「お百度参り」ができるという大阪の石切劔箭(いしきりつるぎや)神社を目的地とし、下道でじっくり数日かけて行くことになった。


道中、何箇所か他にも「がん封じ」関連の神社やお寺にも寄りながら移動。



久々に探検部メンバー3人で活動再開しようというところだったので、Outerkey氏(アウターさん)も誘って今までにない4日ほどかかる旅に出た。


宿は主に車中泊を前提として。

荷物も積めるノナカシのトヨタノアが頼りになった。

(一応、この車で一緒に車中泊を体験したことは前にもある)



がんの件で旅をしてくることについては本人には後で伝えりゃいいかと思っていたので、表向きにはただの「大阪まで行く旅」ってことになっていたが、真相はこういうことである。


まぁあまり重苦しい空気で行くのもつまらないし本人も望まないと思ったので、なるべく楽しい気分で行けるよう3人で行くのがいいと思っていた。






この旅では4日かけていろんな寺社にお参りしてお守りなども買った。


結果的には、我々が大阪へ旅をしている間に医師との相談は済み、6月に手術することが決定したのだそうな。


大阪で石切劔箭神社へのお参りが完了した日に、治癒祈願の旅について連絡してみるととても喜んでくれて、手術についてもどうにか気持ちの整理がついたようだ。





出発地点の横浜に戻ってきた日には、その足ですぐにお守りを渡しに行った。


自分としては伝えたいことは「生き残りましょう」ということだった。

せっかく仕事してないことでニー株メンバーとの関わりもあり、ニー株の存在自体にとても意味を感じているであろう立場のお方なので、その価値を今後も全力で表現していただかないと。



探検部としての活動は現状特に収益化できてないけど、「外に出かけることを仕事にしたい」をテーマに活動してきた中で、今回は明確に「人とのつながり」があってこその旅となった。大いに成果が感じられた。


このほか、旅の途中で人との関わりに起因する行動が他にもいくつもあったので、探検部的には新たな実績ができたような気分になったのだった。


旅先でニート仲間とビデオ通話してみたり。フォロワーの地元にお呼ばれしてみたり。PayPayで出資を受けて宿泊地で酒飲んでみたり。


やっぱりどうせ時間がたくさんあるんだから人と関わっていくべきだ。




新たな活動案を考えながらの旅というテーマでもあったが、

いろんなヒントが得られました。


旅の道中の記録はまた別の記事にて。




メンバーの舌がんの治癒を祈っています。

生き残って、いずれまたお出かけ時の写真係を担当していただきましょう。




追記:

6月に手術は無事完了しました。

ありがとうございました。




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